古くから山々に自生しているヤマブドウは、日本原産の数少ない固有種です。その起源は、古事記の歴史にまで遡ります。昔から、健康改善や長寿の薬としても使われてきました。
品種改良されていない、野生のヤマブドウは、ぶどうに比べると粒が8ミリ前後と小さく、種が大きいため、果汁は少ししか絞れません。収穫量は、1ha辺り収穫できるのは、わずか2.5トン。一般的なぶどうに比べると4分の1以下です。
しかし、ヤマブドウは、ぶどうに比べると栄養の価値は数倍高く、ポリフェノールは8倍、カルシウムや食物繊維が7倍、鉄分が5倍、ビタミンEが10倍以上と、栄養価は果実の中でもトップクラス。中でも、美容効果の高いアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれているため、抗酸化作用が強くアンチエイジング効果が期待できます。洋野山葡萄ワインは、美味しく飲めて、美しく、健康にもなれる、魔法のワイン。まさにヤマブドウは、自然という神々からの贈り物なのです。
岩手原産のヤマブドウを原料に、岩手の職人たちによって醸造された山ぶどうワイン。その味わいは、岩手の心を感じさせるくれるワインです。ワイナリーは、白樺林とレンゲツヅジの群生地として知られる葛巻町の高原に位置しています。
洋野山葡萄ワイン2023は、加熱し、果皮がやわらかい状態で絞り、色素、香り成分を充分に抽出したうえで発酵させ、タンニン分が少ないスッキリとした口当たりに仕上げました。ヤマブドウを知り尽くした熟練の職人達によって、素材の本質を活かし、手間を惜しまずゆっくり熟成させたワイン。それを飲むと、厳しい自然を生き抜いてきた北国の人々の忍耐強さと、調和を重んじる日本人の精神を感じさせます。
岩手の大自然とヤマブドウ生産者、そしてワイン醸造の職人達が一つとなって、ヤマブドウに愛と情熱を込めて出来上がったワインです。