ヤマブドウの生育には情熱と根気が必要。いいワインにするための高品質で糖度の高い実だけを選定して残していくのに10年がかかります。安定した収穫量に成長させるまでに更に10年。満足いく苗に生育するまでに20年が必要です。
生産者の下川原さんは、昭和59年にヤマブドウの栽培をスタート。「ヤマブドウの生育は、まだ解明されていないことばかり。常に未知なるものへの挑戦。好きでないと続けられないよ」と語ります。当初は、苗を植えても育たない、霜のせいで、せっかく育てたヤマブドウの実がならないなど、失敗から経験を得る毎日。苦労の連続の中、支柱を立てて、一つ一つ枝を垂らすことにより、霜被害から木を守る独自の生育方式を編み出しました。今でも、霜の時期は、気温計を持って夜中じゅう走り回っています。
山ぶどうワインは、生産者の自然との対話の中で培った知恵と経験から生み出されているのです。
古くから山々に自生しているヤマブドウは、日本原産の数少ない固有種です。その起源は、古事記の歴史にまで遡ります。昔から、健康改善や長寿の薬としても使われてきました。
品種改良されていない、野生のヤマブドウは、ぶどうに比べると粒が8ミリ前後と小さく、種が大きいため、果汁は少ししか絞れません。収穫量は、1ha辺り収穫できるのは、わずか2.5トン。一般的なぶどうに比べると4分の1以下です。
しかし、ヤマブドウは、ぶどうに比べると栄養の価値は数倍高く、ポリフェノールは8倍、カルシウムや食物繊維が7倍、鉄分が5倍、ビタミンEが10倍以上と、栄養価は果実の中でもトップクラス。中でも、美容効果の高いアントシアニンなどのポリフェノールが豊富に含まれているため、抗酸化作用が強くアンチエイジング効果が期待できます。おおの山ぶどうワインは、美味しく飲めて、美しく、健康にもなれる、魔法のワイン。まさにヤマブドウは、自然という神々からの贈り物なのです。
岩手原産のヤマブドウを原料に、岩手で職人たちによって醸造された山ぶどうワイン。その味わいは、岩手の心を感じさせるくれるワインです。ワイナリーは、白樺林とレンゲツヅジの群生地として知られる葛巻町の高原に位置しています。
そこで、洋野山葡萄ワインは、醸し仕込みという製法で、手を加えすぎることなく、自然な素材をそのままに、丁寧に造られています。ヤマブドウを知り尽くした熟練の職人達によって、素材の本質を活かし、手間を惜しまずゆっくり熟成させたワイン。それを飲むと、厳しい自然を生き抜いてきた北国の人々の忍耐強さと、調和を重んじる日本人の精神を感じさせます。
岩手の大自然とヤマブドウ生産者、そしてワイン醸造の職人達が一つとなって、ヤマブドウに愛と情熱を込めて出来上がったワインです。
高品質で希少価値の高いヤマブドウ100%で作られた洋野山葡萄ワインの味は、とても特徴的。ワイン通にこそ飲んで欲しい、優れた逸品です。グラスに注ぐと、深いルビー色で、エレガントで濃厚な果実の香りが漂います。口に含むと、果実の芳醇な香りと共に、タンニンの深い味わいが口の中に広がりますが、雑味がなく、後味がスーっと引いていきます。
爽やかな酸味のある、洋野山葡萄ワインは、実はどんな料理とも相性が良く、素材の味を引き立ててくれます。スッキリとした飲み口で、肉や魚料理は去ることながら、和食との相性は抜群。山菜そばやひっつみ汁などともよく合います。和食の優しく繊細な味を引き立て、素晴らしいマリアージュとなります。
赤ワイン
(辛口)
洋野町の農家が育てた2020年産のヤマブドウを100%使用。酸味と渋味のバランスがとれたミディアムボディの赤ワイン。エレガントで濃厚な果実の香りが漂い、タンニンの深い味わいが口の中に広がります。雑味がなく後味がスーっと引いていきます。
Brewed 2020 , 720ml
2,970円(税込)
在庫状態:在庫あり
赤ワイン
(甘口)
洋野町産山ぶどう100%使用。加熱し、果皮がやわらかい状態で絞り、色素、香り成分を充分に抽出したうえで発酵させ、タンニン分が少ないスッキリとした甘さに仕上げました。洋野町では古来より秋口には山ぶどうを収穫し、貴重な栄養源として愛飲してきました。本品は先祖からの知恵と技術が凝縮された野趣溢れる味わいの赤ワインです。
Brewed 2020 , 720ml
2,970円(税込)
在庫状態:在庫あり
赤ワイン
(辛口・ミディアムボディ)
海と山の幸の宝庫である洋野町では、古くから山葡萄を身近なものとして愛飲してきました。岩手県洋野町産山ぶどうを主原料とした、特有の爽やかな酸味と、すっきりした口当たりで、酸味と渋味のバランスの赤ワイン。
Brewed 2019 , 720ml
2,970円(税込)
在庫状態:在庫あり